大抵のきものは着用しているうちに少しずつ色あせていきます。染み抜きをしてもきれいにならない。部分的に色が変わってきてしまった。そんな時は染色補正を行います。
退色した部分に足りない色を補うようにかけていきます。染料を混ぜ合わせて適した色を作り、エアブラシや筆、刷毛を用いて少しずつ足りない色を足していきます。色は合っているのか?はみ出していないか?など、注意深く作業していきます。
よくあるケースは、青系の色を掛けすることです。赤や黄色系に比べて、青系の色はヤケやすい傾向にあります。例えば、紫色の着物が色焼した時は赤っぽく見えてきます。そこに青系の色をかけてかけることによって、元の紫色に戻します。
国から専門技能士と認められた専門の職人です。